エンディングテーマ
  「志(作詞&作曲:小椋 佳)」について

 「光の橋を越えて」「旅立ちの序曲」といった、今やアニメソングとしても人気が高い銀河英雄伝説の歴代エンディングテーマを歌ってきた小椋 佳。
  『銀英伝』と本作の制作スタッフが重なる事が多い故か、なにかと比較されがちな「新釈眞田十勇士」だが、今回のエンディングテーマの小椋 佳起用は必然性が有るように思われる。

オープニング画面
 97年から民謡、浪曲、琵琶歌、謡曲、長唄、小唄といった日本の伝統歌唱法と、西洋楽器&歌唱の大胆かつ繊細な結合を果たす創作舞台を上演し続け、2002年からは、国内に現存する数少ない薩摩琵琶の修復、保存を呼びかける運動も行う等、 小椋 佳のここ数年来取り組んでいるテーマが「和楽器&和唱法」の復興だからである。
オープニング画面
  結果、本作の向かう方向性と、小椋 佳の現在の指向が絶妙に合致しエンディングテーマ「志」が誕生した。演奏には、伝統和楽器にシンセサイザー等を加え、新たな音楽を構築している純邦楽界の風雲児的なグループで、坂田美子(薩摩琵琶奏者)率いる「ビカム」が参加し、「志」の持つ重厚な世界と現代音楽の見事な融合に貢献している。
  サウンド面だけでなく歌詞にも注目して欲しい。サビ部分に「志ある者たちの 見事な振る舞いを 見よ 明日を創る者たちの 雄々しい気高さを 見よ」とある。「新釈眞田十勇士」のために新たに書き下ろされた「志」は、大志に向かって闘い続ける幸村や十勇士への応援歌でもあり、強者どもの栄枯盛衰を歌った現代の琵琶歌であろう。
NHK「音楽・夢くらぶ」
収録にて