●九度山

九度山駅にて
九度山駅にて

九度山の尼寺・善名称院は真田庵の通称で有名です。眞田昌幸・信繁の父子が、関ヶ原の合戦の後に蟄居していた地と言われており、昌幸の墓もあります。もちろん現在の建物は当時のものではなく、江戸末期の再建です。そもそも善名称院自体も1741年の建立です。その意味では現在の真田庵を取材しても意味がないと考えられるかも知れません。

しかし大坂の陣の後、眞田屋敷は放置され、村人も関わりになるのを避けて近寄らず、荒廃するにまかされていたようです。その廃屋を再活用して善名称院を建立し、その後の建て替えの際にも前の建物に似せて再建したと考えれば、当時の面影を残しているかもしれません。

何より昌幸が住んだ当時の建物の史料がない以上、手がかりになるものは現在の建物しかないわけです。また歴史ファンなどが「真田庵」として認識している以上、それを無視して全く違う建物をデザインするのも何ですし、結局この建物を参考にする、という方針になっています。

丹生川河畔を取材する
真田宝物資料館を見学するスタッフ
丹生川河畔を取材するスタッフ
真田宝物資料館を見学するスタッフ